キウェート現況:それぞれの思惑

改革派

クロマ・ピス=キウェート

 既存の、伝統に凝り固まった貴族社会を「澱みきった未来ない社会制度」と呼び、効率化を強力に推し進めている。『煩わしい事務や生産性の薄い会議の負担が軽減された』と喜ぶ者がいる一方、『連邦体制の礎である相互監査体制を揺るがそうとしている』などと伝統派の諸侯は反発している。また、反対意見をしばしば支配力で抑え込むこともあり、『改革は諸侯の連帯を断ち自身への集権を容易にする下準備だ』と警戒する者も。

セルフィン・ザイレム・イノ

 クロマの強硬なやり方はまずいと思っており、より穏やかな手段を取るようしばしば諫言している。「通したい意見があるのなら、相手の反感を買うような言葉遣いは避けた方がよいかと思います。合意を取れるならば取った方が順調に進みますよ、何事も」など。しかしクロマの態度はなかなか改善されないので、先立って説得に動くこともしばしば。

伝統派

ロンブレイグ・ザイレム・ウェ

 伝統自体を重視しているというよりは、クロマの過激な改革に反発していると言った方が近い。改革自体に否を唱えたわけではなかったが、ビハールの策により伝統派の先鋒として担ぎ上げられてしまった。

ビハール・ザイレム・サ

 伝統派か改革派かで言えば伝統派に属する。あらゆる対立構造は利益に繋がるのだから、解決するより、膠着した方がいいと考えている。そのためにクロマのやり方を快く思っている勢力/いない勢力を十把一絡げに『改革派』『伝統派』とラベリングし、二項対立に落とし込んでしまった。そしてそれらがお互いを牽制し合い、戦争にならないように工作を続けている。
 もちろん以上のことはおくびにも出さず、「昨日まで伝統的なやり方でうまくやってきたのだから、変える必要はない、変えない方がいい」という顔をしている。

革命勢力



tales


*1 現皇帝であることを指している。ピス家でも現皇帝以外はピス=キウェートを名乗らず、単に○○・ピスと呼ばれる

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