高潔たる風花号《エヴィニエス・ハーデンベルギア 》

 魔動機文明時代、未開拓地を踏破するために作られた巨大陸上踏破船【キャラバン】シリーズの現代に残った数少ない一隻。
 全長150m 全幅57m 全高30m 最大収容人数200人、レッサードラゴンの攻撃を想定した堅牢な装甲とバリア装置を持ち、6軸のタイヤにより悪路走破性も高く、最大航行速度250km/h、ある程度の水上航行も可能、と現代では作成不可能な高性能を誇るが、一切の武装を搭載していないため直接戦闘は基本的に出来ない。また、内部にレール上にも乗り、魔導列車としても運用できる魔導トラックを一台格納している。
 動力は大気中のマナを高効率で変換、貯蔵し駆動する4基の大型魔動ジェネレーター、発掘後に増設された魔動列車に積まれたものと同様の屑魔晶石をエネルギーに駆動する予備動力を備える。

乗組員(非戦闘員)

フラジール・ハーデンベルギア(女)

 艦長。

チームA:真紅の地平隊(真紅隊)

ヴィラーチェ(人間/女/19歳)

「反対です。私達では不十分だというのですか」
 真紅隊のリーダーで、軽戦士。エリート気質の偏屈な女性で、誰に対しても当たりがきつい。

チームB:散華せし花冠隊(散華隊)

ソノヴァ(エルフ/男/107歳)

「数は力だ。最低でも囮にはなる。俺としては、それ以上を期待したいが」
 散華隊のリーダーで、錬金術師。故郷がフェンザードに焼かれた過去を持ち、静かだが決して消えぬ焔のような男。

チームC:唸れ衝撃の衝撃唸り団(衝撃隊)

マンダリン(メリア長命種:みかん)

「開拓団に行った子たち元気してるかな……ん?あぁ、マンダリンは賛成。減ってばかりじゃ寂しいもの」
 衝撃隊のリーダーで、妖精楽師。リーダー3人の中では唯一冗談が通じるタイプだが、マイペースがスローペースな上謎めいている。

チームD:銀翼のヴェクターズ(銀翼隊)

プレイヤーチーム。各自自己紹介をどうぞ。

セルフィン・ザイレム・イノ(人間/女/19歳)PL:弓百弓

「本とか教書とかで学んだことを、こうして実際に目にするとちょっと感動しますよね」
 その日は朝からずいぶん騒がしかった。家の跡を継ぐべき姉、シルルがいなくなっていたのだ。ザイレム家は、ディフォールグランデ地方で防人を務める名家であり、代々グレンダール神官がその当主を務めている。ゆえに姉が跡を継ぐことは既定路線であり、日々の儀礼やお見合いに姉は普段からそれらに不満を言っていた――夜逃げであることは間違いないであろう。セルフィンは騒ぎに乗じ家を飛び出した。「私が姉さまを探してきます」「大丈夫です、ひとりでも。姉さまから槍術の手ほどきを受けていますので」この日のために、自分も炎武帝の声を聞いたことをずっと隠していたのだ。かくして彼女はあてなき冒険の旅に出た、本で読んだ世界を求めに、あるいは本当に姉を探しに。「まずは……北の大陸ケルディオンでも目指してみるかな」小柄な身体を荷物の隙間に隠し、まだ見ぬ大地に期待を膨らませながら。
 ずっと本を読みふけりながら、いつかその景色を自分の眼に収めたいと夢見ていた。そのため広範に雑学を身に着けてい(て、事あるごとにそれを披露したが)る。閉鎖的な貴族社会で育ったため、かなり常識的ではあるが、若干環境に常識を歪められている点も。

フェリア・アルシューマン(ヴァルキリー/女/15歳)PL:ドリュウ成亜

 名深領出身、ライフォス信徒の家に生まれた"祝福された娘"。幼い頃から神殿の活動に参加させられ、敬虔なライフォス神官として世の為人の為に役立つよう期待されて育てられた。
 しかし周囲の期待と努力も虚しく、神がフェリアに語りかけることはなかった。その一方、本人が興味を抱いたのは操霊術であり、神殿とはまた別に師を得て学んでいた。このことを快く思わない者もいたが、両親はそれも1つのやり方だろうと認めていた。
 モラトリアムは長く続かない。成人した彼女に突きつけられたのは、突然の旅立ちであった。「大人になったのだから、一人立ちして世の人々のお役に立って来なさい」と言って持たされたマギステルへの飛空船の片道切符を手に、フェリアの冒険者人生は始まったのであった。

ナグ・ドレド(リルドラケン/男/13歳)PL:まつこ

「逃げも隠れもするが嘘は言わねえ、ナグ・ドレドだ。よろしくな!」
 明るく社交的、協調性も十分、ただし頭は少し弱い。ナグ・ドレドはそんな親しみやすいリルドラケンの少年ですが、その過去は一人の少年に背負わせるにはあまりにも重いものです。運命はいつもこちらが準備するよりも前にやってきます。故郷を滅ぼされた彼は、かつての友人との約束を守るため、冒険者となりました。多くの仲間に囲まれ(女性の比率が多いせいで、多少気後れしてはいますが)、今彼の人生は充実しています。しかし彼はまだ知りません、悲惨な運命が、再び彼を待ち受けていることを。

ラーリス・クライメイト(ドワーフ/女/16歳)PL:雨宮★智成

「ボクは生きるよ。ボクの望む未来を」
 ラーリス・クライメイトは、"無慙楽土"ミナディウム出身の少女です。彼女は14歳の頃、貧しい暮らしから家族を養うため、魔法使いである弟と共に、両親の元を離れて冒険者になりました。結果として弟とは進む道を違えましたが、現在でも彼女は家族を想い、その全てを愛しています。実際、彼女は今でも両親からの唯一の贈り物であるぬいぐるみを大切に持ち歩いているようです。  

オニキス・ストランド(ルカフィユ/女/25歳)PL:ぶんぶん

「死は安寧ではなかったから、世界[地獄]を巡るほかなかった。 でも案外楽しいよ、少なくともご飯は美味しい」
 ルカフィユの父とマナフレアの母の間で死なない種族、ルカフィユとして生まれたのがオニキスです。
 ルカフィユ自体は彼女の故郷である、時を奪う雨、“時雨(タイムフォール)”が降り続ける島オルエディアに特有の種族で、彼らはビーチと言われる死の世界と生者の世界の狭間を認識し、そこを行き来することで現世に帰還します。そのため彼らは帰還者とも呼ばれ、ある意味では死ぬことが出来ない者たちであるとも言えます。
 彼女の母は彼女がまだ赤子だった頃に病で倒れ、それが原因だとある事故を引き起こし街一つを消しとばす大惨事を引き起こしました。
 それを悔やんだ彼女の父は、彼女を連れ街から去りました。父は時雨で分断されている街の間で物資を運ぶポーターとして働き、彼女もそれを手伝っていました。
 しかし、ある日ふと母の写真を見た彼女は自分で一度死ぬことでビーチに行けば、顔も覚えていない死んだ母に会えるのではないかということを思いつき手元にあった銃で頭を撃ち抜きビーチに向かいました。ビーチで体感時間で200年ほど(ビーチには時間の概念が存在しません)探し続けましたが母は全く見つからないため、諦めて帰還しようとした際、普段の帰り道を見失い、適当な場所から戻ったところそこは普段暮らしていた部屋ではなく全く見知らぬ土地であったのです。
 そう、帰還の際座標がずれてしまい彼女は大陸に流れ着いてしまったのです。仕方がないと彼女は持ち前の能天気さで折角だから父親に怒られるまでは旅でもしようかと彼女は旅を続けています。


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