ケルディオンの神々

 ケルディオン大陸においても、やはりこの地特有の神というものがいるものです。  ここでは、そんな神々を紹介するとともに、他大陸と事情の異なる信仰についても記載します。

古代神

戦勝神ユリスカロア(第三の剣:アニムズ周辺)

「全ての神が万能と思うなよ」
 アニムズ周辺で信仰されている神です。キルヒアの娘とされていますが、キルヒアは中性神であり、神学者の殆どはこれを信じていません。古代神ではありますが、信仰が薄れ、ケルディオンではアニムズの人々が信仰することで辛うじて影響力を保持しています。勝利を至上とする考え方はアニムズのサムライ達の思想に合致し、多くのサムライがユリスカロアの神官戦士でもあります。彼らと敵対すれば、「どんな手を使ってでも」追い詰められ、首を取られることでしょう。

大神

登山神マロトロ(第一の剣)

「山という困難を乗り越えるのだ」
 ケルディオン大陸全土の人族に広く信仰されている神です。
 神になる前は登山家のドワーフで、大陸中の山々を制覇していました。具体的な出身や神になった時期はわかっていませんが、大陸最高峰を登頂した時にグレンダールによって神格を与えられたとするのが通説です。また、これに由来して、そこは霊峰マロトロと呼ばれています。
 登山は勿論のこと、冒険全般についての安全と成功を祈願して信仰されおり、冒険者や旅人に多くの信者がいます。そのため、マロトロ神殿は山小屋や宿を提供することが一般的です。

▼マロトロの特殊神聖魔法

氷雪神ラヴィーナ(第一の剣)

「逃げても隠れてもよい。明日に命を残せるならば」
「道なき道は確かに過酷だが、ゆえに敵を寄せ付けない安息の地となる」
「雪解けも大地を潤す天の恵み」
 ラヴィーナは、雪と氷、その荒々しい力とそれのもたらす恵みを司る女神です。ティダンに恋心を抱きながらも、思い悩むうちシーンに先を越され、ついに想いを伝えることがかなわなかったという悲恋の逸話は大陸中で語り継がれています。一方でその恋敵シーンやアステリアとの仲は(少なくとも表面上は)良好で、その縁で神格を得たとされています。
 神々の戦いの最中、ラヴィーナは戦う力のない人々を庇護し、大地を雪と氷に閉ざしました。容易には立ち入れぬ氷雪の中で、人々はラヴィーナに与えられた寒さに強い作物で生き延びました。ラヴィーナの神殿は、争いを避け静かに暮らすことを説きます。ゆえに冒険者からの信仰はまれですが、過酷な環境に生を見出す教えから、冒険に出る神官もいます。また、彼女は農業の神としても有名です。雪解けにより豊富な水をもたらす他、ラヴィーナは雪で山に模様を描き、その移り変わりで作付や収穫の時期を人々に知らせるのです。
聖印の形状:円や弧を組み合わせた金属細工。
神像の形状:外套をまとった女性。寒冷地であれば氷像とするのが普通である。

▼ラヴィーナの特殊神聖魔法

顕現神ウォラム(第一の剣)

「我を喚んだか。然らば救おう」
 ケルディオン大陸固有の大神であるウォラムは、第一の神に連なる男性神のうちの一柱です。『顕現神』の名が示す通り、彼の教義は「強き者は弱者を助けよ。呼ばれたならば救いを与えよ」です。その教義の指す「強き者」は彼自身も例外ではなく、強き信心を持って救いを求められれば、彼は一切の代償なく信者の前に現れます――かつてより遥かに、弱体化した姿で。
 かつて彼が始祖神ライフォスの導きによって神格を得る以前、彼は一人の人間にすぎませんでした。彼には英雄となるような戦果もなく、また神に相応しい冒険譚も存在しません。しかし、彼の過剰なまでの自己犠牲心と何者をも見捨てぬ慈愛の精神は、かつて一つの国を救うまでに至りました。その国は大破局を経た現在では既に地図から名を消していますが、かつての民による彼への信仰は失われていません。
 顕現神ウォラムの神官は、己の信仰する神同様、自己犠牲心が強いことで有名です。彼らはウォラムの神格を適宜分割して呼び出す特殊神聖魔法を神から与えられてはいますが、それを実際に行使するのは「己では解決できない問題に直面した時」である場合がほとんどです。
 現在、顕現神ウォラムの神格はかつてより遥かに衰えており、【コール・ゴッド】による正規の顕現方法を経なければ神としての力をまともに使うこともできなくなっています。しかしそれでも、彼はその己の行動こそが己の力を失わせている理由であることを知りながら、己を信じる神官たちに願われればその前に現れ、己の為せる全てを為します。それこそが、彼が力を失いつつある今でも民の信仰を集めている理由の一つなのです。
聖印の形状:伸ばされた手と零れ落ちる滴

《愛娼神》カーナ=ホルト(第三の剣)

「無償の愛は、有償の恋(こうい)によって支えられる」
「過度な献身は愛する者の堕落を招く毒であり、堕落せぬよう調節するのもまた愛である」
「愛する者を決めるならば、体の相性、心の相性、魂の相性。総てを考慮した上で己の愛に従え」
 カーナ=ホルトは神紀文明時代に出現したとされる大神です。
 賢神キルヒアが第三の剣の力で昇格した神……いわゆる第三の剣の陣営でありながらも、ユリスカロアによるキルヒア陣営の参戦後にはザイアと共に戦場に立っていたとも言われています。
 彼女は元々とある神に捧げられた聖娼……即ち、神と人との契約を繋ぐ楔でしたが、その神はダルクレム陣営に打ち倒されてしまいます。その時邪悪の手に墜ちる所だった彼女を護り、救ったのが、他ならぬ騎士神ザイアなのです。
 その後、彼女は聖娼として様々な神に仕え、人に神の恩恵を説く事で第一の剣陣営の結束を強固にしました。
 ……しかし、彼女はその偉業を称えてライフォスが差し出した第一の剣を拒み、一人キルヒアの基へと向かったのです。それが何故だったのかを知るものは誰も居らず、神話においても大きな謎とされています。
 その後、彼女はキルヒアの基で神となり、(ユリスカロア神以外)教えを広める事の少なかった第三の剣陣営の恩恵を説き、その勢力を強固な物ににしていきました。
 そして、神話の戦いが終結した後、神々が世界を去る中で最後まで残る選択をしました。その理由も諸説ありますが、定説としては彼女が娼婦達の守護者としてシーンに仕える事を選んだからだとされています。太陽神ティダンに仕え、人々の命を護る騎士を司るザイアに対し、月神シーンに仕え、人々の心を救う愛娼を司る神となったのだと。
 彼女の教えは難解かつ、実行が難しいとされる物ですが、基本となる物はただ一つ……即ち、愛です。
 複雑怪奇にして摩訶不思議な愛。それに理由を付け、理論を立て、理屈を通す事。即ち、愛と向き合い、それをコントロールする事こそ彼女の求める事だというのです。
 無償の愛を与え続ける事は間違いなく尊い事です。しかし、それでは人は立ち行かない。それ故、時に厳しく、時に優しく、愛を以て共に歩む事。一人では完結しない、矛盾を孕んだ神性は、しかし『自分より他者の守護を優先する』教えを説くザイアと共にある事で完成を越えた完全となるのです。
 この為、カーナ=ホルトの神官は自らの愛を捧げる相手を探して放浪する事が多く、一ヶ所に居着く事は珍しい事です。しかし、大抵は数年もするとザイア神官の番(つがい)となっている事も多いため、大きな都市ではその放浪癖に対しては意外なほど彼女の神官を見ることがあるでしょう。 …………一説によれば、カーナ=ホルトの神官がザイア神官と番う事が多いのは、カーナ=ホルトとザイアを神話的にも夫婦としようとする動きがあるからだ。というウワサもありますが、真偽は不明です。

『刻神』サルダナーン(第二の剣)

「どんなに屈強な戦士でも、心を折れば赤子と同じだ」
 サルダナーンは、魔法文明時代初期に神格を得た大神です。一人の優秀な魔法使いであったとも、残虐で強大なドラゴンだったとも言われており、実際の姿は誰も知りません。しかし何にせよ、この神が恐ろしい精神魔術を扱っていたことだけは確かです。洗脳、精神攻撃、記憶操作……この神により陥れられた者達の逸話は、枚挙に暇がありません。
 『人の精神の解明』を至上の命題としており、それの達成のためならどんな手段も厭わないのが、サルダナーン神官の特徴です。その特殊神聖魔法の性格上、闇属性の妖精魔法を扱う者も多くいます。また、狂気に陥った人族の研究者がこの神の声を聞くことも少なくありません。
 短絡的な暴力に走ることを良しとする神ではありませんが、総じて非常に第二の剣の神らしい神と言えます。しかしその異常性から、蛮族社会ですらサルダナーン信仰を危険視する風潮も存在します。
聖印の形状:人の頭に翳される両手

▼サルダナーンの特殊神聖魔法

『停滞神』ステナホ(第二の剣)

「時よ止まれ、世界は今こそ美しい」
 ステナホは、眠りの神カオルルウプテから神格を授かったとされる大神です。カオルルウプテがダルクレムの元を去った後に彼女に心酔し、(カオルルウプテにとって)偽りの世界で自身にしつこく話し掛けてくるステナホを疎ましく思ったカオルルウプテがなし崩し的に神格を与えたと言われています。ステナホはカオルルウプテと同様、現実世界は偽りだと考えていますが、その偽りの世界を美しいとも思っています。そして同時に、老いや死を非常に嫌っています。つまり、ステナホは時が止まり、何もかもが一切動かなくなれば良いと思っているのです。
 ステナホの特殊神聖魔法には、そういった思想から少しだけ時を操ったり、また、不確定な未来に対する恐れから、幻視型占瞳に関するものがあります。
 なんにせよ、今を生きる人々にとっては、忌むべき思想と力を持った神であることに間違いありません。
ステナホの聖印の形状:文字盤に亀裂が入った時計
ステナホの神像の形状:懐中時計を見て顔を顰めている青年。カオルルウプテと共に奉られている場合は、カオルルウプテの寝顔を慈愛の表情で見つめる青年。

▼ステナホの特殊神聖魔法

不幸神セプトゥム(第二の剣)

「私の諫言を聞くのだ。おいそこの信者、無視するな」
「生きるのを諦めるな。生きてさえいればなんとかなる」
「そのくらい私に聞くな、自分で考えろ」
 不幸神セプトゥムは、ケルディオン大陸で信仰されている神の一柱です。(理由は後述しますが、)伝説によれば人族であるはずの彼女ですが、第一の剣陣営の神の信者たちが語る彼女は「第二の剣」の神であることになっています。
 彼女が神格を得るに至った経緯としては、彼女の特異な来歴から語らねばなりません。神格を得る以前の彼女は、非常に運の悪い1人の人族の少女でした。命の危機こそ滅多にありませんでしたが、行き場をなくし、持ち物は奪われ、腹を空かせることは日常茶飯事といった状況だったのです。
 そんな彼女でしたが、運良く(運悪く?)成人を迎え、かねてよりの夢でもあった旅に出ることになりました。しかしその運と間の悪さが災いして、ある国は彼女の漏らした情報によって滅び、ある国は彼女が開けた城門から暗殺者に侵入され、またある国は反乱軍のトップのスケープゴートにされ、と己の滞在していた様々な国で(本人の平和を求める意思とは裏腹に)混乱を起こし、反乱に与し、滅亡を何度も誘ってしまっていました。そして、あろうことかその人族領域で彼女が起こした混乱を見た第二の剣の戦神ダルクレムは、セプトゥムに対して複数の人族の国を滅ぼした裏切りの英雄として神格を与えてしまいます。これが、彼女が人族でありながら第二の剣の神でもある理由の一つです。
 そして、本人の意思とは真逆に神の抗争に巻き込まれてしまった彼女でしたが、しかしその不運と間の悪さは健在でした。彼女は無理やり連れ込まれた第二の剣の陣営でも、とある二剣の神の信仰を「うっかり」滅ぼしたり、第二の剣イグニスを「うっかり」第一の剣陣営に渡してしまったり、果てには「うっかり」第二の剣の神同士の内乱を誘発させてしまったりと、戦局をことごとく第一の剣側に有利になるように動いてしまいます。しかし、何故か死なないことに関してはとにかく幸運を発揮した彼女は、怒り狂ったダルクレムの追撃を逃れ、人族陣営の側に返り咲くことに成功します。しかし、そこで終わらないのが不幸神たる所以、彼女が第一の剣陣営に与するや否や、突然第二の剣の陣営が勢いを盛り返しだしたのです。そして、その現状を鑑みた(既にユリスカロアの一件で第一の剣側に与していた)賢神キルヒアによる助言を受けた彼女は、『意図的にどの陣営にもつかない』ことで己の神としての立ち位置を安定させました。これが、『不幸神』セプトゥムの神としての来歴です。
 セプトゥムの神としての教義は、「とにかく諦めないこと」「ただしそれでもどうも出来ないならすっぱり諦めること」です。しかし、この教義が彼女を信仰する神官に伝わっていることは極めて稀です。何故なら、彼女の神官であるという時点で、その者は『不幸をもたらす神の勧めることの完全に真逆を行う』か、『いっそ不幸を受け入れる』か、2つの身の振り方のどちらかを選ぶかが迫られるからです。現在は前者が一般的になっていますが、後者を選ぶ神官もおり、その者たちによって彼女の神殿は成り立っています(不幸を呼ぶスポットであるため、基本的には彼女の神官以外近寄らないのですが)。
 これだけのエピソードがあってなお彼女の信仰が廃れないのは、彼女がむしろ、神である立場を捨てたがっているからなのではないか、とも言われていますが……真相は、未だ明らかにはなっていません。しかし、信者の前に姿をあらわす彼女は概ねノリノリであることから、なんとなく神であることを受け入れてはいるようです。
 彼女の神官は、ほとんどが人間です。彼女は第二の剣より神格を賜った神ではありますが、彼女を信仰していることにおいて人族領域で差別を受けることなどはありません(変な奴だ、と目を向けられることはありますが)。彼女の神官は主に、怖いもの見たさや『生きることに関してのみ得られた幸運』を求めて、あるいはセプトゥムの気まぐれで神官となります。稀に、辺境の蛮族がかつての『英雄』としてのセプトゥムを信仰することもありますが、彼らはほとんどの場合、高いレベルに達するまでに襲い来る不幸によって死を余儀なくされるといわれています。
聖印の形状:二重円の内部に下向きの矢印

▼セプトゥムの特殊神聖魔法

小神

清浄神セラウィ(第一の剣:ケルシガルー周辺)

「汝、穢れぬ者を愛せよ」
「清純を保ち、潔白を示せ」
「ただ清く健やかにあれ」
 ケルシガルー含む大陸南部で信仰されている女神です。神になる前は好奇心旺盛なルーンフォークの冒険者かつ勇猛な戦士であり、また高位の魔動機師でもありました。彼女は穢れを持つ種族を極端に嫌っているといわれており、したがって穢れを持つ種族に彼女が啓示を与えることは極めて稀です。
 彼女が神格を得る以前、かつて蛮族との戦争の最前線であったケルシガルー周辺を、己が力をもって収集した大量の守りの剣で覆うことで穢れなき安全圏とした、という逸話が複数の媒体によって残っています。また彼女が神格を得た際の詳細は文献が少なくいまだ不明なままですが、神学者の通説によれば、神格を得た後の彼女の逸話には『守護剣』ユスティリィなる存在が何度も現れていることから、これが彼女に神格を与えたのであろうとされています。これらの経緯からか、ケルシガルーにおいて神官といえばセラウィを信仰しているもの、という印象が強いようです。
 穢れの撲滅と誠実・健やかなる精神の育成を教義としており、彼女を信仰する者達は神官でありながら前線に出て蛮族を打ち倒す戦士でもある事が多いといわれます。ケルシガルーの領域防衛や対外交易を行う集団、『清純の巫女』のメンバーの殆どがセラウィ神官であることからもその傾向は顕著であるといえるでしょう。

▼セラウィの特殊神聖魔法

五大竜神ドラナリア(第一の剣:ドラナリア)

「力を育め。それはお前とお前の大切な者を守ることに繋がる」
 ドラナリアでのみ信仰されている小神であり、その国の名の由来にもなっています。五体で一柱の神であり、一体一体では、通常の小神の力に劣ります。この神が如何なる理由で神になったのか、元はどういった種族であったのか、ということは不明です。第一の剣に連なる神であることは間違いありませんが、調和を重んじること、力を蓄えること、無用な争いをしないことをそれぞれ説くことから、神学者達を悩ませています。そもそも複数の竜なのだから、それぞれの考えが違うことも自然だという意見もありますが。総合的には温厚な神です。ドラナリアにある大神殿に行けば、彼らから直接助言を得ることも出来るでしょう。

▼ドラナリアの特殊神聖魔法

飛来神メティオール(第一の剣)

「迷わば天を見よ。天は全てを知っている」
「我々は一つ。絆を繋ぎ、無限の可能性を信じるのだ」
「人は皆、己の力で光となれる」
 飛来神メティオールは、〈大破局〉後のある日を境に突如存在と信仰が確認された神であり、それ以前の人となり、あるいは神格を得た時の詳細については一切判明していません。しかし、メティオールの神官であると自称する複数のセンティアンに第一の剣の他神同様の特徴がみられることから、第一の剣ルミエルに連なる神であるということだけは確かなようです。
 飛来神メティオールの教義の根底は「天」にあるとされています。天とは全てを知り、全てを表すもの。下を見ては進歩はない。行き詰まったなら上を向け。迷うことなく天を目指せ。それがメティオールの教えです。
 メティオールは小神ではありますが、その教えの広がりは大陸各地に広がっています。これは、「ある日」を境として大陸各地にメティオールを信仰するセンティアンが複数体確認されたからです。彼らは各地で飛来神メティオールの教義について、そして彼の人となりについて、また英雄譚について語ったといわれていますが、現在残っている情報ではそれらは一貫性がなく、そのうち合致していたのは「男性神」であること、「邪竜殺し」の経歴があること、そして「天を継ぐ」という合言葉のような文言のみだったといいます。
 メティオールの神としての歴史は極めて短いですが、その神歴の中で唯一特筆すべき出来事が、「星降りの刻」です。それは、〈大破局〉後のある夜のことでした。普段と変わりない夜。その空に一閃の光条が流れたのです。その光条は空を横断し、やがて地に落ちるようにして光を失いました。これが、「星降りの刻」――メティオールの神官が各地で確認されるようになる前日に起きた出来事です。これは夜であったために目撃者は多くはありませんでしたが、大陸全土においてこの現象が起こったという証言が存在しているため、メティオールの神格について疑問視する神学者でさえ事実として認めざるを得ない状況です。
 ケルディオンとは別の大陸からやってきた神学者からは、その教義や過去の出来事から、「フォールン」や「竜刃星」などとの関連性を疑われていますが、未だに詳細は不明です。
 メティオールの信者は主にセンティアンと人間です。これはかつて現れたセンティアンが未だに活動を続けているためであり、休眠状態になった個体が確認されていないためでもあります。センティアンたちの死亡は複数件確認されていますが、個体数が減少する様子がないことから、減るとともにどこかで増加しているのではないかといわれています。
聖印の形状:凹凸の激しい亜球体と右上に伸びる数本の光条

▼メティオールの特殊神聖魔法

神秘の秘匿者アイケトゥイル(第三の剣?:ケルディオン全域)

「過ぎたる知はその身を滅ぼす諸刃」
「秘密にはそれを秘密とすべき理由がある。むやみに暴くことなかれ」
「仲間にも隠し、最大の危機に用いる懐刀。これを奥義という」
 ケルディオン各地で散発的に信仰されている神です。大陸全体に影響力がありますが、比較的若い神であり、信者の規模も大きくないため神格は地方神程度だとみられています。生前は魔動機文明時代の冒険者であり、ケルディオン全土を踏破する偉業を成し遂げました。大破局の際に神に至ったようですが、その際なぜか秘密主義の神となり、信者も閉口を貫くため神格について詳しいことはわかっていません。
 冒険者の間ではその神格より、彼がケルディオン各地で発見したとされる四つのアーティファクトの逸話が有名です。彼が神になった際にそれらは封印され、それを手に入れるには生き継がれる鍵と四つの合言葉が必要だと言い伝えられています。
聖印の形状:アイケトゥイル神官でない者がその形状を知ることは即座の死に繋がる。
神像の形状:神秘を保持するため、アイケトゥイル信仰では神殿や神像をもたない。

死なる瞳の神ウルバ(第二の剣:大陸各地のバジリスク)

「今お前が一番出来ることを探し、収斂せよ。それが身を助け、他者を凌ぐものになる」
「生は一瞬だ。明日死ぬと思って学び、遊び、戦え」
「死は終わりではない。そこから始まり、繋がるのだ」
 ウルバは、魔法文明時代初期に存在したという、伝説的なバジリスクです。蛮族の身を超越し、多彩な邪視を使いこなし、人族の英雄達を屠ってきました。やがて彼は、ある驚異的な邪視に目覚めます。「直死の邪視」「ウルバの魔眼」「虹の宝石の瞳」など、後世に様々な呼び方をされているそれは、相手を一度見ただけで死に至らしめるという代物でした。この邪視を使い、魔法王すら殺害することが可能になったウルバは、ケルディオン大陸でも一大勢力として版図を広げていきました。しかし、いくら邪視で誤魔化しても、寿命には勝てず、とうとう死の間際になった時、彼は死の神ザールギアスの声を聞き、神格を得て、天界へと昇りました。
 彼の教えは、どんなことでも一芸に特化すれば、いずれは誰にも為しえなかったことを為せる、というものです。その他にもバジリスクらしく快楽主義的な言葉や、死生観に関するものが多くありますが、これらは蛮族は勿論人族にも受け入れられやすく、表だって信仰する者こそいませんが、ウルバの言葉を支えにして生きる芸術家や哲学者が存在しています。
聖印の形状:交差する鎌と、その上に書かれた瞳。
神像の形状:虚空を見つめるバジリスクの老人。瞳は宝石で作られていることが多い。

▼ウルバの特殊神聖魔法

神の対立者ブランアレイル(第二の剣:バベル・ディンギラ周辺)

「対立なければいずれ腐る。知ある者も、生み出される知も」
「進化とは変異と淘汰の果てにあるもの」
「競争はアイデアをよりよくする唯一の近道」
 神の対立者ブランアレイルは、アルフレイム大陸バルダキノ地方で信仰されている地方神です。神を殺して神になったとも、自身を座に導いた神を殺したともいわれています。教義としては対立と淘汰を掲げており、何者も、いかなるアイデアも競争に晒すことでよりよく、より強くなるとしています。
 漂着してきたトロールによってケルディオンに持ち込まれ、主にバベル・ディンギラ周辺で信仰されています。力を得る方法をわかりやすく示す教義のため(直接力をくれるダルクレムなどには及ばないものの)、五大将軍の一角が熱心に布教していることもあり、それなりに信者を集めています。しかし信者の数に比して神の声を聞きプリーストとなるものは少なく、それについては地方神であること以外にも理由があるのではとの推測もあります。
聖印の形状:逆さのY字。V系統においては、左下の線と交点の間に隙間がある。
神像の形状:女性戦士。剣に手を添え、鍔迫り合いをしているように見える。

▼ブランアレイルの特殊神聖魔法

その他

無垢神カメリア(?????)

 神の中でも珍しい小さな子供の姿をした神、それがカメリアです。カメリアはかつて魔法文明時代、人身御供として焼かれた異形の子供だったと言われています。
 白髪に紅い瞳、白い皮膜に覆われた四肢、そして子供のまま成長せず、数十年生き続ける特異な身体を持った彼女は忌子として五十年に一度行われる儀式のために檻に閉じ込められ、飼われるように生きていました。
そして儀式の日、無垢なままであり続けた彼女はそれを何もわからずに受け入れ、炎に焼かれました。
 焼け焦げる痛みに訳もわからず暴れていたそのとき彼女の元に一本の剣が現れました。
 それに触れた彼女は気がつくと神となり天界に存在していました。
 しかしどの陣営の神達も彼女の扱いには困りました、突如現れた自分たちが神格を与えたわけでない神の出現に困惑、様子を見てみれば幼子に神としての強大な力を与えられた歪な姿、彼らは彼女をどう扱えばいいか考えあぐねました。
 協議の結果一剣は彼女を保護するべき、二剣陣営は自らの陣営に引き込むために教育するべき、三剣神達は彼女の自主性が育つまで余計なことをしない方が良いと結論づけました。意見が対立しても現在戦う力のない三陣営は喧々囂々の口喧嘩を繰り広げます。
 そしてでた結論として、とりあえずの方法として彼女の成長を自分たちの信者達に任せることにしました。  彼女の肉体を再現した端末を作成、精神に関する魔法に詳しいものがカメリアの精神を端末に移し替え、地上に送り込みました。
 そしてその端末はふさわしい者たちの手に渡るよう三つ陣営それぞれがつけた条件を満たした者の手にたどり着くよう秘匿されました。

1.勇気あり優しきもの
2.あらゆる障害を粉砕できる強き者
3.秘匿された彼女を見つけられるほどの賢き者

 この条件を不足なく満たすよう、ある神が様々な試練を設定された領域を造り出し、地上に彼女の端末は休眠状態で保存されました。
 しかしある魔法王が神造端末そのものを求め、試練を無視し領域そのものを砕こうとした結果大規模な災害とマナ消失が起こり、彼女の居場所は現在わかっていません。
 その性質から特殊神聖魔法も存在せず、信仰する者もおりません。

▼神格レベル
▼オルフェウス技能と咒律

レブロス

規模:信仰途絶?
聖印:琴に口付けする妖精
 クプロ遺跡群の資料などに記述がある神です。クプロの音楽と妖精が結びついた文化に深いかかわりがあるとみられ、調査が進行中です。


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