『穢れなき』ケルシガルー

 ケルシガルー共同体は、ケルディオン大陸南西部に存在する小国です。
 『穢れなき』の二つ名の示す通り、強力な《守りの剣》が国の至る場所に――辺境の小村にでさえも――複数本存在しています。それゆえか、アンデッドや蛮族はもとより、ナイトメアや蘇生を経た人族のような穢れの比較的少ない者でさえ、街中でその姿を見ることは極めて稀です。
 また、この国においては他の国と比べてコンジャラーの立場が低く見られており、操霊魔法の習得者そのものも多くはありません。反面、魔動機術を扱う技術者はかなり多く、街を歩けば魔動機を視界に入れない時はないといっても過言ではないでしょう。
 この国は巨大な集落が複数存在する(強力な守りの剣が複数本存在する都合上、必然的に巨大な都市も複数存在するのです)ため、明確な首長的存在は存在しません。しかし、実質的には対外政治を行う公の組織として『清純の巫女』が存在し、他国からは「ケルシガルー内で最も大きな自治組織」「領内の調停者」として認識されています。
 また、これらの大量の《守りの剣》を維持するための《剣のかけら》を収集する職業として、冒険者業も活発です。国家領域内に蛮族やアンデッドの多い地域は滅多に存在しませんが、奈落の魔域や魔剣の迷宮は他国同様に存在するため、主な冒険者の活躍の場はそれらの場所となることがほとんどです。また一部の高レベル冒険者は、冒険者ギルドからの直接の依頼によって国家領域の外で《剣のかけら》を調達してくることもあると言われています。

地域・施設

ロッテンシュタン重刑監獄

 現在のケルシガルー支配域内に存在する、スロズノツ地下鉄道網から伸びた通気孔です。この通気孔は中でも大きなもので、大破局以後の"魔窟"と化した地下から魔物が現れるなどといった被害を防ぐため、この通気孔は包囲・封鎖されていました。
 その後、ただ封鎖しているのみであったこれを有効活用できないか検討がなされました。その結論が、重大な罪を犯した者を収容する監獄としての利用でした。
 俗に『魔窟刑』と呼ばれるようになったこれは、緩やかにではあるもののその適用範囲を拡大することになります。結果、施設の集約と抑止力としての機能によって、ケルシガルーにおける犯罪者にかかるコストを大幅に削減することに成功しました。
 ですが、これの存在は地下の治安を更に悪化させることに繋がるとの批判もあり、その是非は常に議論の的となっています。


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