"大樹の枝葉" 名深領

 ラスティネイル地方西部にある領域です。魔動機文明時代、テレポーターで通じた大アイヤール帝国の支配域でした。しかし大破局の折にテレポーターは破壊され、現在では連絡の途絶えた飛び地になっています。
 飛び地ではあるものの事実上は独立国家になっており、主要な都市だけでも人口は10万人を超えると言われています。また、土地柄から魔動機文明の残り香が強く、レプラカーンが比較的多く住んでいます。
 数年前、前領主が病床に伏したことで跡継ぎを巡った騒動が起こりました。分裂もあわやという事態に発展した末に、結果として領主の座を継いだはフェンベリーという女性です。しかしその素性はよくわかっておらず、黒い噂も少なくありません。

人物

『深謀婦人』フェンベリー・ミューレスト(エルフ/女/年齢不詳)

「為政者なんて退屈なもの。何か面白いことの一つでも起きればいいのですが――」
 名深領の現領主の女性です。跡継ぎ騒動の末に、生き残った唯一の縁者として領主に就きました。しかし彼女の素性は謎に包まれており、他の候補の死は彼女の手によるものではないかとも言われ、前領主との関係も疑われています。

コルリトニア・ノーザンフェルト レプラカーン/女性/11歳

「あぅ、わ、わたしのことは、コニーで結構です……」
 引っ込み思案で臆病、だけどしっかり者な普通の女の子です。その実、4歳にして妖精神アステリアの声を聞いた神童でもあります。その実力を見初められ、幼いながらにして名深領の衛兵養成所での魔法教師を任されており、またその給与は病に冒された母の治療に充てている健気な一面も持っています。
 というのが、一般的に認知されているコルリトニアという女の子です。ですがその裏では、フェンベリー領主就任の後ろ暗い立役者の一人でもあります。
 アステリアの神聖魔法や、闇の妖精魔法にあるような他人の心に関与する魔法が得意であることに目を付けたフェンベリーに母の病気という弱みを握られ、他の候補者同士による競争を煽り、時に殺し合いを起こさせることで脱落者を生み出していたのです。
 悪いことであると思っていても、父は既に他界し母は病床に伏している中で、唯一家族を守れる長女の立場として背に腹を代えることはできませんでした。そしてこれに対する罪悪感が首輪となって、未だフェンベリーに逆らうことはできません。


トップ   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS