#author("2020-12-26T17:52:37+09:00","","")
* 明焔のエクリスフィア 幕間「王公会議」 [#o80a3b28]
#author("2020-12-26T17:53:00+09:00","","")
* ケルディオン大陸にジャマーを撒こう! [#pb922491]
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「━━━━んで?我らが王はその領土宣言を認めて自分はサッサと東方領に向かったと?」~
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「然り……しかし、バルザーの不出の魔剣か!!王からの釘刺しが無ければ私の手に収めたかった物をッ!!」~
 食堂の一角を陣取って幻影を浮かべながら3000個ほどの幻影を使った謎のボードゲームをやっているアレクシアに銀翼の面々はヴィルキスの件を質問する。~
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「いやあ、ダラナギさんならともかく、エルドラドさんが往ったらシャレにならないじゃないですか……その場合、多分ボクに調停役回ってきますよね……?シュリさん!!そうなったら助けてくれますよね!?」~
「ん?ああ、ヴィルキスが黒い蓮を?ん?まぁあれ、最近大陸が忙しいからねぇ」~
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「……大敵も無く対立を収めるのは軟弱。我等が彼奴と相対するならば、どちらかを淘汰する時だが。それでも良ければな。」~
「はいダメー!?」~
 謎のボードゲームの手を止めず(と言っても実際に手を動かしているわけではないが)にアレクシアは答える。~
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「━━━━ハッ!!まどろこっしい!!そもそも人族の反乱軍なんざ俺等が出張って全部潰しちまえばよかったんだよ!!」~
 ━━━━常勝不敗、一騎当千、万夫不倒。~
 その名を欲しいままにするパルティニア・エンデ最強の五大将軍。~
 彼等の会合は、凡その場合はこのように相容れぬ。~
『━━━━残念ながら、そうも言っていられないのが実情です。四方を別ったこの国ですら、公と将の数が足りていないのですから』~
 相容れぬそれらを取りまとめるのは、特殊な通話のピアスを通じて会議に参画する王妃の声。~
『北方戦線……カナンが此方への侵攻計画を進めているのは間違いなく。そして、それに呼応するように南東ではイルマサーダが活発化しています。南西のケルシガル―も隙あらば守りの剣による戦線の押上げを進めるでしょう』~
『貴方方五大将軍はそれらに対する抑止であり、同時にそれらを打ち砕く矛でもある。故に、貴方方に軽々に動かれては困るのです』~
「……まぁいいさ。それで?王はこの後南方領に向かう予定だったな?」~
『はい。《一気飲み用のカルディアの涙セットを土産に買ってくから首を洗って待って居ろ》との言伝です』~
「……フン。じゃあな。俺は屋敷に戻るぞ。」~
「……ジェラルドさん、偉く不機嫌でしたね……アグラさん、なんか分かりません?あの不機嫌を喰らってると胃が痛くなるんですけど!?」~
「宙からやってきた敵、まぁこれが厄介でね。う?ん1000mくらいから先から撃ってくるからさみんな大変だ?ってなるわけ」~
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「━━━━さてさて。様々な理由は考えられますが……バジリスク特有のアレコレ……と断ずるには些かばかり証拠が足りぬかと。」~
「ま、人生長いんですから、時には諦めも肝心ですぞ?ハッハッハ」~
 カチカチと目まぐるしく動き回る駒を眺めながらアレクシアはさらに中空に幻影を浮かべる。黒い翼を持った飛行物体から射出される物体で街が焼き払われる光景を映しながらケラケラと笑う。~
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「ハッハッハー……じゃなくてェ!!」~
 (……ジェラルド殿、どうやら以前のお話通り、王への反感が大分溜まっておられるようですな?となれば、計画通りに進めて問題は無かろうですかの)~
「あぁそうそう。南方領トリムルティですが、少々厄介な問題が起きておりまして……」~
 ━━━━百年の雌伏を踏み台に、闇に蠢く陰謀が動き出す。~
 その闇を祓うは、果たして……?~
「そんなもの止められる人は流石二人くらいしか知らないからね、国中で裏で対策をしようって話になったからそれが必要になったのさ。僕は術式の開発と 技術者の紹介をしただけだけどさ」~
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 “高位のマギテック”と文字が浮かび、リカントの剣士の姿が浮かび上がる。~
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「トスハイムが作ったステルス機構を丸々解析して、マナだけを使って機械の認識を狂わせる術を大陸中で運用する。そうすれば彼らの射程はせいぜい100m程度にまで減衰するだろうね。実際に作ってるのはラピスラズリだろうけど、魔力の供給先が無かったんだろう、黒い蓮の劣化品で炉心を作るのだろうさ」~
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 意味不明な数式と設計図を空中に浮かべて解説する、高位のマギテックであるオニキスと、知識だけはあるフェリアがかろうじてなにが作られているかを把握する。空気中に特殊なマナを結合させて機械の視界をジャミングする、恐ろしく密度の高い術式に関してはラーリスがほうほうとうなずくが特に理解した内容を口にすることはない。~
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「と、まぁこんな感じ?わかった?」~
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 ニコニコと笑い、話を切り上げる。同時に動いていた駒の動きが止まり、チェックメイトの文字が浮かび上がる。~
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「お?一手0.01秒で並行処理、3685728手目でチェックメイト新記録!さて、じゃあ部屋戻るね、バイバイ?」~
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